あくまでも昭和40年生まれの男性が対象のサブカルチャー雑誌「昭和40年男」。3月11日発売号の特集は「俺たちのカーライフ」。表紙は当時私も憧れた「ホンダ シティ・カブリオ」です。分かる奴だけ、分かればいい。今の愛車も一応「ホンダ」です。そして、今や親子二代でホンダユーザーです。
第二特集の昭和52年再検証は、「特捜最前線」「上田馬之助」「原田真二」「銀河鉄道999」等、です。
昭和40年男 Vol.36|定期刊行誌|株式会社クレタパブリッシング
[特集]俺たちのカーライフ/昭和40年男はとても幸せなカーライフを送った世代ではないか。小学生の時にスーパーカーブームの洗礼を受け、成長の過程でバイクブームを体験し、免許取得の年にホンダがF1に参戦している。すなわちメカモノ、乗り物に対する期待感と予備知識が上の世代とは比べ物にならないくらい高かった。やがて18になって免許が取れるようになると、裕福じゃなくても仕事やバイトをがんばれば中古の1台くらい何とか手に入る程度にはクルマは身近になっていた。男だったらクルマくらい持ってて当然、みたいな雰囲気もあったし。“どんなクルマに乗っているか”で所有者の趣味や、時には性格まで評価されるようなところがあったのでドレスアップも怠らない。とりあえずアルミホイールとカーオーディオはマストアイテムだ。もちろんデートに誘う時の最強カードでもあったから、いかにモテるクルマかが最重要項目なのは言うまでもない。若かりし頃の昭和40年男にとってドライブが最上位の遊びで、海へ、キャンプへ、スキーへ、どこへ行くにもクルマが一緒。前日にはオリジナルテープの選曲にも余念がなかった。つまり、昭和40年男にとってクルマとは憧れであり、男の象徴であり、デートの切り札であり、ステイタスでもあったのだ。今回は、そんな昭和40年男のカーライフとクルマをめぐる時代背景について掘り下げてみたい。