11月21日(火)、気象庁が12月~来年2月の3か月予報を発表しました。
これを日本気象協会のtenki.jpが、ビジュアル化して傾向を解説しています。
これによると、予想される海洋と大気の特徴は、全球で大気全体の温度が高く、「正のインド洋ダイポールモード現象」の影響が残り「エルニーニョ現象」の影響で、積乱雲の発生がインド洋熱帯域の西部で多く東部付近で少なく日付変更線付近で多くなります。
上空の偏西風は日本付近で北に蛇行します。
さて、冬季の風物詩「アリューシャン低気圧」は、やや東寄りに位置し平年に比べ日本付近への影響は小さく、冬型の気圧配置は弱くなります。
また、「シベリア高気圧」の南東への張り出しが弱く、寒気の南下が弱くなります。
このため、日本付近は暖かい空気に覆われ、かつ、東日本太平洋側、西日本、沖縄・奄美では、低気圧の影響を受けやすくなります。
以上の事から関東地方の気象傾向は次の通りです。
- 【12月】季節風の影響は弱く、冬の訪れは遅くなりますが、急な冷え込みにご注意ください。平年同様に冬晴れの日が多く乾燥します。
- 【1月~2月】西高東低の冬型の気圧配置は弱く、低気圧の影響を受け、平年より晴れの日は少なく、降水量が多くなります。一時的な寒気と南岸低気圧の影響で、関東平野部でも雪が降ることがあります。
この冬「暖冬」予想でも突然のドカ雪と寒暖差に注意 一時的に寒気流入か 3か月予報(気象予報士 吉田 友海 2023年11月21日) - 日本気象協会 tenki.jp
この冬は暖冬となる予想です。平均気温は全国的に平年並みか高く、日本海側の降雪量は平年並みか少ないでしょう。ただし、一時的に寒気が流れ込む予想です。寒気が流れ込めば、日本海の海面水温は高いため、ドカ雪となる恐れがあります。気温が急降下する可能性もあり、寒暖差にも注意が必要です。
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