7月21日(水)、気象庁が8月~10月の3か月予報を発表しました。これを日本気象協会のtenki.jpが、ビジュアル化して傾向を解説してます。
これによると、予想される海洋と大気の特徴は、全球で大気全体の温度が高く、太平洋の海面水温はインド洋から西部熱帯域は高く中部赤道域は低くなります。積乱雲の発生はインドネシア付近とベンガル湾付近で多く太平洋中部では少なくなります。
これらの影響で、チベット高気圧の日本付近への張り出しが弱く、日本の南海上の上空に寒気が流入し、積乱雲が発生しやすくなります。期間の後半は、太平洋高気圧の西への張り出しが弱まり、高気圧の縁辺を回る暖かく湿った空気が入りやすくなります。上空の偏西風の蛇行を収まり平年通りに流れます。
期間中、気温は高温傾向です。
- 【8月】太平洋高気圧が本州付近を覆い「猛暑」になります。今年も急な雨、雷雨が多くなります。ゲリラ雷雨に注意が必要です。またマスク着用による熱中症にご注意ください。9月まで外出の際はなるべく人混みを避け、涼しい場所を選んで行動し、適切な場所とタイミングでマスクを外して体から熱を逃がすことを心がけてください。
- 【9~10月】太平洋高気圧の勢力が多少弱まりますが、晴れる日が多くなり、高温傾向です。本格的な秋の訪れは遅く、各地で厳しい残暑が続きます。
また8月~9月は太平洋高気圧の縁を回って日本付近に北上する経路をたどる台風が多くなります。例年同様、台風への備えを忘れずに。
3か月予報 厳しい暑さ続く 残暑厳しい所も これから台風シーズン本格化(気象予報士 小野 聡子)
気象庁は最新の3か月予報を発表。8月、9月、10月の3か月の気温や降水量の傾向は?
KADOKAWA「空のふしぎがすべてわかる!すごすぎる天気の図鑑」荒木健太郎|映画「天気の子」気象監修がおくる、空前絶後の気象の話!
見上げるたびに 空が楽しくなる。雲研究者が伝える雲との上手な付き合い方。荒木健太郎(あらきけんたろう)著。気象庁気象研究所予報研究部第三研究室研究官。
天気予報を見るのが楽しくなる。雲がどのようにしてでき、雨となるのか。そしてその変化を予測する天気予報が、どのようにしてつくられているのか。天気と天気予報のことをわかりやすく解説します。毎日の天気予報の内容が、1段深く理解できるようになるはずです。
大雪が降ったり、台風がやってきたり…。日々の天気は、私たちの生活とは切っても切れないことがらです。天気の変化は、どうしておきるのでしょうか?